とある紳士の彼女

rosen-bus やっと書ける話

ちょっと前のことです。

買い物帰りにバスに乗りました。結構混んでて、二人掛シートの右に座りました。左にはこざっぱりとオシャレな紳士がいました。

ほどなくすると左腕がとても緊張して硬くなり、なんかおかしいなと感じました。紳士が座っている方の腕です。

少し痛いほど硬くなって、できたら席を立ちたいなと思いました。

だけど満員すぎてそれもできず、私のほうが先にバスを降りました。

すぐに腕も元に戻り、そんなことすっかり忘れてしまいました。

夜、寝ようとして目を閉じると、なんか見えます…

oyasumimae

女の人?

女の人といっても、もう人の外見ではなくなっています。

茶色く乾燥した皮膚に、目鼻口が穴になってて、ちょっとギョギョッ…

昭和のオールバックでハープアップな髪型で、きれいな富士額でした。

古い雰囲気の人、もしかしたら日本人じゃないかも。

ああ、バスで隣だった紳士から付いて来たんやな、と感じました。

私が紳士の横から動かなかったから、ジェラシーで牽制しに来たみたい。

私は無関係なので、はっきり伝えました。

『何?用があるのは私じゃないよね?帰ってね』

そう言うと、一瞬ポカンとした顔して(最初から目も口もポカンだが)消えていきました。

pokan

たぶんだけど、光の割合が100%に近い人なら、付いてこれないと思います。

ごくたまーにそういう方を感じる時があります。

その点、私はぜんぜん普通です。

なんなら自分で彼女を引き寄せたとも言えるかもしれません。まあいいか!ってサインを無視することがちょくちょくありますので。

この「追い返すようなやり方」が、愛がないと言われたことがあります。

彼女が欲しいのは私の愛じゃないから。代替品で我慢しなさいと言えますか?

勝手な想像ですが、彼女を引き止めているのは紳士なのかもしれません。

その日の夜はおもしろい夢を見て、朝は気持ちよく目覚めることができました。

慣れってコワイ…

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