続・奈良と言えば…

uda2 日々のこと

今日のお話は、鳴海周平さんのお話会の続きみたいな感じです。リアルな一般の方が登場するので、はじめは書く予定はありませんでした。

だけど、ず〜っと気になり続けるんです。理由はわかりません。だた、なんとなくです。それならいっそ書いてしまったほうがいいのかも?と思い立ちました。少々お付き合いくださいませ。

お話会当日、私は少し遅刻したのですが、私より更に後に来た方がいらっしゃいました。出入り口は後ろで、振り返って見ることはなかったので、どのような方なのかはわかりません。

休憩時間になって物販の列に並んで、前の方とポツポツお話をしていると、その女性が遅れてきた方だとわかりました。ふんわりした雰囲気の感じ良い方でした。

お話会が終わった後、鳴海さんが本にサインをしてくださるタイムがありました。

そういう会に行き慣れてない私は、別にいいかなと思いつつも、何故か購入した本を手にその列に並んでいました。すると、また私の前に遅れてきた方がいらっしゃるのです。なんか縁があるなぁと思いました。

「なんかもう、楽しいことしかできなくなってきた」みたいな雑談をしながら順番を待ちました。

その方の番になって、鳴海さんとお話されているのを聞いていました。お話会の中で、秋に奈良ツアーに行くと話されていたのもあり、彼女は「奈良の宇陀から来ました」とおっしゃいました。

(えっ!宇陀の方!?)

静かにびっくり仰天したのは私です。

宇陀はずっと気になっていた地名だったのです。

以前のブログ記事『ボートの音で眠る夜』に出てきた地名は「宇陀」だったのです。

同時に「ララディは宇陀にある」とも伝わってきました。しかし、ネットで探してもララディに該当するような事柄や場所は出てきませんでした。まあ、よくあることです。

さらに遡ること10年ちょい。当時の友人にUちゃんという、一回りぐらい年下の女性がいました。Uちゃんというのはニックネームで、もう本名を思い出すことはできません。

彼女は宇陀の人でした。ある時、熱いお誘いを受けました。

「宇陀に来て。パラすみさんを案内したいところがあるから。最寄り駅で待ってて。車で迎えに行くね」

どこに行くのかわからないまま、Uちゃんの軽自動車はウネウネと山道を登って行きました。

「この辺の家は1人に車1台が当たり前。でないと生活できませーん」

そう言ってニコニコしていました。

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彼女が連れて行ってくれたのは、室生寺と龍穴の近くの清流でした。清流へは、地元の人しか知らないような場所から入っていきました。薄暗く、川幅は狭く、豊かな水がごうごうと流れていました。

「ここは最高に気がいいと思う。一番お気に入りの場所」

確かに気持ちいいところではあるのですが、ガタガタと震えがくるほど寒かったのを覚えています。春にしては、その場所は冷えすぎでした。でも彼女はまったく平気みたいでした。

また車でご飯に行き、駅まで送ってもらい帰宅しました。

その後、彼女とは自然と疎遠になってしまいました。そこまで親しくなかったのに、なぜあんなに熱心に誘ってくれたのか今もわかりません。

ただ宇陀には遠い昔、日本を影で支えてきた人たちが、時を越えて今も生きている情景がふっと浮かんできたのを覚えています。

今回このブログを書くにあったって、改めて現在の宇陀をみてみました。

地図で見ると宇陀市は想像以上に広くて、私が連れて行ってもらった室生寺より山を挟んだ南西に、旧城下町がありました。

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宇陀松山城は今は城跡しか残ってないみたいです。そのあたりは古くから薬園で薬草栽培が盛んだったそうです。薬売りなら、怪しまれることなく全国どこへでも行けそうですね。と思ったら、少し離れたところに八咫烏神社がありました。妄想捗ります。

さらに北の方には龍王ヶ渕という池がありました。散策やフォトスポットとして有名らしく、ウェブ上で色々な写真を見ることができました。

「ボートの音で眠る夜」の池はゾワッとするぐらい、龍王ヶ渕の風景と似ています。

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美しい鏡池です。

宇陀には龍がつく地名がとても多いと思いました。

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鳴海周平さんのイベントスケジュールを見ると、9月にたぶん奈良とありました。まだ確定ではないみたいです。

宇陀は個人で車無しで巡るのは難しいと思います。ちょうど案内人もいらっしゃることだし、宇陀巡りも候補に入れていただけたら嬉しいな、と思ってしまいました。

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