藍の書・辻麻里子

kouyou 日々のこと

スーパーへの道沿いで香りを楽しませてくれた金木犀は、もうすっかり終わっていました。

かわりに桜の葉が色づき始め、また一歩、冬への歩みを進めているようです。

スーパーで買い物をしながら、初めてこのお店に来てからもうすぐ1年になるなぁ。今年も年末のお買い物をできたらいいなぁ。無事に1年過ごせて、ありがたいな、幸せやなぁと、胸の奥から湧き上がってきました。

白ねぎを手に持ちながら、ぼんやりと幸せを味わう、この幸せ。

帰り道、みんなに踏まれてぺたんこになった、みかん色の絨毯を歩き思いました。

これからは無理せず、楽に生きよう、と。

ずっと前に書いた気がするのですが、57才からはおまけの人生だと思えるのです。28才で眩しい光から『今、人生ちょうど半分。残りの人生、心して生きるように』と言われ、バタバタと忙しいうちに、あっという間の56才。

まだやることが残ってるんかな?何すればいいんやろ?と思っていました。

ちょうど57才が変換点のようで、転居、突然ビョーキ、退職と色々ありました。長らく労ってこなかった体にガタが来たのです。このブログには、なかなか変なことばかり書いてますけど、今のところ頭は大丈夫そうです。

なので、9月の伊勢行きも、次の出雲行きも「人生最後の」と常に思っています。

改めてこんなことを書いたのは、読んだ本の影響かもしれません。

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昔、知り合いの間で「22を超えてゆけ」という本が、ちょっとした話題になっておりました。初版2003年11月1日だから、ちょうど20年前です。

私は書店で手にとって、パラッと見たものの、読みませんでした。

その著者が書いた最後の本がこちらです。

この本の存在で、亡くなっていることを知りました。

2017年に宇宙に帰られたとのことで、私より一つお姉さんなので53才だったのですね。

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お名前を心に刻んでおきましょう。

本には宇宙図形というものがあります。36の青く美しい立体が、ここと多次元をつなぐのかもしれません。

私のお気に入りは、31、23,29です。素数が好きみたいですね。生まれた日も素数です。

未完の書ということで、中身が空白の章が2章あります。

  • 第15章 自由度の高い電子
  • 第16章 観察者としての私

見開きでタイトルだけの空白のページです。ふと思いつきで、空白の部分に両手を乗せ、ダウンロードと呟いてみました。

どうなったか?

特に何も。

温かな何かはしっかり伝わってきました。

背表紙の一文は、365ページの一部分ですが、般若心経を映像で見ているような気分になります。

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出雲へは新幹線で岡山まで、岡山からは特急やくもで行きます。

実は来年、約40年ぶりとなる、やくもの新型車両がお目見えするのです。新しい振り子式でより揺れ感を低減できる設計らしいです。それはもう、外装内装ともにステキです。

新やくもに乗れないのはちょっと残念だけど、無理しすぎないように気をつけて、出雲旅を楽しんで来たいと思います。

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