伊勢の旅1日目は、近鉄鶴橋駅からの伊勢志摩ライナーで始まりました。
初・伊勢志摩ライナー!初・デラックスシート!とても快適な鉄道旅でした。
伊勢市に近づくにつれてカンカン照りだった空がどんよりして来ました。
遠くを見渡せば、明らかに伊勢の上空にグレーの雲が停滞しています。
確かに天気予報によれば午前中は小雨だが、お昼には雨は止むはず。
…そのはず
…えっーと、止んでくださいませ
そんな願いもむなしく、黄色の列車は雨雲の中へ突っこんでいくのでした。
駅を出たら結構な降りようで。徒歩でホテルに荷物を預けに行くあいだに、靴もソックスもびしょびしょになりました。
こうなったらもうね、足が濡れようが癖毛がウネウネしようがもういい。その足で外宮さんへ向かいました。
だいたい私が旅行に行くと、初日は高確率で雨が降るんです。神社の鳥居をくぐったらザーッと降ってくるとか、日が照ってるのに降ってくるとか。俗に言う雨女なのかもしれません。あまり嬉しくありませんが。
(勾玉池にも雨が降る)
今回の神宮参拝は外宮さんと月読宮をメインにしました。内宮さんや別宮・摂社に行けないこともなかったのですが、あんまりたくさん行くと訳わからなくなってしまいそうで、今回は見送りました。参拝の理由は次回に書けたらと思います。
さて、雨の中、正宮へ向かいます。杉かヒバでしょうか、雨で洗われた静謐な香りが漂います。
雨のお参りの良いところは、勝手に禊ぎ祓いをしてくれるところかもしれません。
細かい細かい水のツブが寄ってきて、シュッと祓って消えていく。
ふと気がつけば、周りを歩いている人々が美しく見えました。
正宮に参拝のあと、多賀宮へ向かいました。豊受大御神の荒御魂がおまつりされていると言われている別宮です。
自然石の石段が続きます。濡れているので滑らないように、ゆっくりと上っていきます。
山の頂にあるため古くから高宮(たかのみや)と呼ばれていたそうです。それにしても何故このように正宮を見下ろすような高い場所にあるのでしょう。
参拝を済ませ石段を降りている時のことです。相変わらず雨は降り続いていましたが、もう少しで石段も終わるというところで、突然太陽が差しました。
それもハッキリクッキリとした影ができる強さの日光です。でも雨粒は落ちてきます。
周りの人も「あっ!太陽!」と言っていました。
太陽が差したのは、ほんの10秒か20秒で、その後はまたどんよりした雨空に戻ってしまいました。
私は厚かましくも「お返事くださった」のかな、と思ってしまいました。豊受媛の荒御魂かどうかは一旦置いといて、今度出雲にご一緒してくださるみたいです。出雲行き確定の瞬間。
そのあと長〜い休憩をとっていたら、雨は止みました。
時間があったので外宮さんの月夜見宮へ立ち寄り、ホテルにチェックインしました。
ビジネスホテルのデスクの引出しに聖書が入ってますよね。
伊勢では古事記が入ってました。
現代語訳です。おもわず読み込んでしまいました。
私は古事記は物語、おはなしだという認識です。日本昔話みたいな。國學院大學のデータベースに史実ではないとありますしね。
翌日、伊勢古市参宮街道資料館のあと、内宮行きのバスで五十鈴川に行きました。
賑やかなおはらい町通りのすぐ近くです。
ガラッと空気感が変わります。ホッとしますね。
またバスに乗って、内宮の別宮の月読宮へ向かいます。
久しぶりすぎてバス停からの道がわかりませんでした。
木々に囲まれた参道を歩いていると、遠くから太鼓の音が聞こえてきました。
とてもいい響きです。
コンコココン 小さな和太鼓の高くて軽い音でした。
神社で神楽の練習でもやってるんかな?聞けたらラッキー
手水舎が見えてきました。
ただ手水舎があるだけなのに、なんでこんなに美しいのか。
月読さんを好きな理由のひとつが、この風景です。
そうそう、てっきり社務所あたりで太鼓の練習をしておられると思い込んでいましたが、そのような様子は微塵もありませんでした。
こんなこと時々ありますよね?ね?(圧)
奥へ進むと年代がバラバラの3組の男女カップルがお参りなさっていました。
なんかね、ふと今ここにいる7人、みんなどこかで繋がってるかもしれん。と浮かんでしまいました。
はい、妄想ですよ。
きのう参拝した月夜見宮とは全く違う雰囲気でした。
月読宮には伊弉諾尊、伊弉冉尊もお祀りされています。
イザナミという名のエネルギーの方が「われもゆく」(一緒に出雲へ)と。
それならばとても嬉しいことです。婦人会の旅行かなんかですか?
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