先日、夢に天然樹脂製の仏像のようなものが出てきて、それが円空仏に似てたんだよ〜と書きました。
善は急げ。早速あべのハルカス美術館へ見にいったのです。
そういえば、初あべのハルカスです。
美術館は16階です。シャトルエレベーターで一気に16階まで上がれます。最近のエレベーターは耳キーンとなりにくいのでしょうか。とても快適でした。
平日の昼間ということもあり、90%高齢者で賑わっていました。
撮影可のところは撮らせていただきました。
↑金剛力士立像
牙出して微笑んでおられるように見えるのだが。
珍しいと思う。
一本の木、そのまんまなのがよくわかる。
作品を見てると、微笑んでる仏像がとても多い。
役行者の立像など、口開けて、口角上げて歯を見せて、ニカッと笑ってたからね。あんなの見たことないです。びっくりしたわ。
でも、いいお顔でした。
↑両面宿儺坐像
パンフレットより
千光寺を開いたとされる異形の人物。『日本書紀』では大和朝廷に服さぬ逆賊とされているが、飛騨や美濃では土地を開拓し豊かさをもたらした英雄として伝えられている。
まあまあある話ですね。鬼もそんな感じだと思います。
元はとても太い木だったことが窺えます。
下絵や試作など一切なしで彫ったのでしょうか。
迷いを感じません。
祈りだけ込めて彫ると自我がなくなる。
↑千光寺の護法神立像?違ったらごめんなさい
観音様、お不動さんも数多くあるが、善女龍王と善財童子の対も多かった印象です。
日照り続きでほとほと困り果てた村人たちが、円空に頼んだのかもしれません。
「どうかどうか、雨を呼ぶ龍神様を彫ってください」
1分1秒でも早く龍神様に祈願したい。村人たちの気持ちを思い、円空は丸太にざくざくとノミをふるったのでしょう。木のなんとも言えない芳香が満ちてきます。
円空は常に人々の思いに寄り添いながら、仏像を彫り続けたのだと思います。それは時の権力者や金持ちのためではなく。
そのエネルギーはどこから湧いてきたのでしょうね。
こちらはパンフレットです。
右上を見てください。
「この道が、私の行きたい道なのだ」
今を生きる日本人に、円空が伝えています。
自分用おみやげ〜♪♫
ド定番のクリアファイル。思惟菩薩坐像。
思惟にふけっているが、微笑んでる。
あんまり目立たないところに色紙が4種類あって、これをパッと見た時に
(魔除けになるかも)
と思いました。他の3枚は何も感じませんでした。
裏の説明書きには「仁王」とあります。仁王って?
『寺院の門の左右に立つ憤怒形の護法神で、金剛力士とも言います』だそうです。
ほんまに魔除けやった!
シルクスクリーン(版画)の色紙です。
そうそう、今回の円空展は巡回しないそうです。音声ガイド(別料金)は呪術廻戦の両面宿儺役の諏訪部順一さんが担当しています。なんというぴったりなキャステングなんでしょ。
この色紙にはちょっとした後日談があります。またそちらも書きたいと思っています。
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