明け方に肌寒くて目が覚めて、タオルケットを手繰り寄せてもう一度寝た時の夢です。
私は昭和風の長屋が並ぶ明るい道を歩いていました。
同じような作りの家が続いていて、とてもとても懐かしい雰囲気です。
各家の前はモルタル打ちのスペースがあり、自転車やカブが駐められています。
所狭しと置かれた植木鉢の植物に、水をあげているおばさんがいます。
その道を通り抜けて、気がついたら乗り物に乗っていました。車両の一番前の1人用シートに座っています。車内に駅到着のアナウンスが流れます。
「ノセ〜、ノセに到着です〜」
反対側の窓から見ると、ちょっと素敵なお店の並びが見えました。

小さなかわいいお店が並んでいます。
商店街なのかな?次はここで降りて散策してみよう。駅名は…ノセとか、ノダとか言ってたなぁ。
その後もいくつかの駅に停車し、やがて市街地を抜けました。
それにしてもこの乗り物、ほとんど揺れないし、停車する時は高速エレベーターが止まる寸前の圧みたいなものを、ほんの少し感じるだけ。
発車する時も、いつ発車したのか気がつかないくらい静かで滑らか。加速してから、「あ、もう発車してた」とわかるぐらいでした。
しばらくして車内が一気に明るくなり、ふと反対側の窓のほうを見ました。

え?海?
窓からは海と空しか見えません。
思わず窓に近寄って下の方を覗き込みました。
下にはあるはずの陸地が見えません。橋梁でしょうか。にしては、あの特有のガタガタした揺れは感じません。
そこで改めて気が付きます。
「あれ?私が乗ってるのは列車よな?違う?」
「そう言えば一番前の席だったから、車両全体を見てなかったな」
そう思って振り向きました。

(↑こちらは南海電鉄のラピートですが、アーチ天井や一人掛けシートがこんな感じでご参考まで)
振り向いた先に見たものは、後方へ向かって扇型に広がる車両と、展望車のようなカーブした大きな窓。海と空がすごいスピードで景色の奥へ吸い込まれていきます。
天井は高く、床は奥行きの広いひな壇で、後ろのほうが緩やかに高くなっています。
後部の大きな窓の前には、テーブルを囲む座席があり、楽しそうにおしゃべりをしている人たちがいました。
全体的にゆったりで、シンプルだけど高級感を感じます。
「これは列車??一両だけ?これ何?」
残念ながら快適な乗り物の旅はここで終わりです。
何年後になるかわからないけど、いつかこんな乗り物に乗ってみたいです。生きてるかな?
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