名古屋の2日目は名鉄名古屋本線で本星崎へ向かいます。
一駅手前の本笠寺駅で謎の通過待ちを楽しんだあと、本星崎駅に到着しました。
事前に地図で確認したところ、駅の西側は区画整理されてなく、細い道が入り組んでいました。昔から人々の居住地であったのでしょう。迷わないように大きな道を選んで、まずは喚續神社へ向かいます。
と、歩きはじめてすぐにこちらが。
いしじんじゃ、で良いのでしょうか。
お隣のお宅と密接しています。それでも神社が残っているのは、大切にされているのだと思います。
御祭神は伊佐奈岐命だとか。
中におしゃもじが奉納されていますね。どういう関係があるのでしょ?
御神紋は錨かなと。違ったらすみません。
大昔は星崎あたりまで海だったそうなので、錨紋もあるのかもしれないと思いました。
こちらの石の玉とおしゃもじはどうしたら?
よくわからないので何もしませんでした。
ここでも「石」は「隕石」なのでしょうか。
石神社から10分ほど歩いて、次は喚續神社に到着です。
いきなり拝殿からです。
御祭神は天照大御神、ニニギ命、国常立命となっています。
伊勢の神宮とゆかりが深く、呼続神明社と言われた時代もあったとか。
近くでご挨拶させていただきましょう。
格子戸と本殿のあいだに何かあるように感じます。空間がゆらゆらしています。
個人的な感想ですが、こちらは元々は国常立命ではないかと感じます。
お取り次ぎくださっていたのでしょう。いいえ、それは今も続いているのかもしれません。
さて次は星宮社へ向かいましょう。
神社前の生活道路あたりに池があったようななかったような、そんな気がします。
ここが大昔、海に面した岬であったとは、見ただけではまったくわかりません。
「星崎宮」とあります。
御祭神は天之香々背男命、国常立命となっています。
御本殿にごあいさつする前に、なんとなく石段下の左側を見に行きました。
すると奥の方からものすごく強い引力を感じたのです。
(なに?どこ?)
よく見てみると本殿の後ろに、小さなお社の屋根が見えました。
直感でここの本体はあそこだと感じ、すぐに向かいました。
本殿の右手の方に鳥居と上に上がる階段があり、
御本殿を見下ろすような真裏にそれはありました。
上知我麻神社、下知我麻神社。
事前情報であるのは知ってたけど、本殿からもっと離れた山の中だと思っていました。
まさかこんなすぐ後ろにあるなんて、びっくりです。
向かって右 上知我麻神社 オトヨ命
左 下知我麻神社 マシキトベ命、伊奈突智老翁
オトヨは尾張国造でマシキトベはその妻。伊奈突智老翁は当地に製塩を広めた人だそうです。
いつものように参拝する時には、どこそこから来ました〇〇です。とご挨拶します。
上知我麻はすんなりとご挨拶できたのですが、下知我麻では自分がどこから来たのかまったく出てこないのです。
それでも頑張って言おうとすると、
ミカワ!と勝手に出てくるのです。
あれ?おかしいなと3回トライしたけど、3回ともミカワ!になってしまいます。
どうやら「ワシは三河の者だ」と言いたいらしいです。
もしかしてイナツチノオジですか。そうですか、三河の方なんですね。
後で調べてみると昔から三河地方でも塩作りをしていました。というか三河のほうが盛んだったようです。塩土老翁とは別人だよと伝えたかったのでしょうか。わかりませんが。
もう一度本殿に戻って参拝しました。
御神紋が星です。
ん?ミカボシは?
ここからは勝手なる空想ターンです。ご了承くださいませ。
昔むかし、流れ星が落ちてきましたとさ。
その欠片は木箱に収められ、お社に祀られて大切にされておりました。
そのお社は喚續でも、今の星宮でもなく、うんと古い時代の星宮と名のつく以前のところです。
ある時、星の欠片をお護りしていた神職は大変焦っておりました。
もうすぐある者たちが星の欠片を奪いにやって来ます。
その者たちは欠片に人智を越えた力が宿ると信じていたのです。
いやいや、そうじゃなくて、とても珍しく貴重だからお祀りしてるんですよと言っても、聞く耳を持ちません。
その欠片を持つ人がすごい神力を持てるわけではないのです。
なぜならそれは、欠片ではなく、ホシの人たちに宿る力なのだから。
セオは短時間でとても遠くまで移動する。星を読む。ぴしゃりと言い当てる。
セオは不思議な目を持っている。明るいところで見ると目の虹彩がカーキ色っぽいオリーブグリーンなのだ。
彼らは静かな暮らしを望んでいるのです。ああ、どうしたものか。星の欠片になんの力もないと知れたら、おそらく次は・・・
(おわり)
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