【尾張】ホシの人たち 3

241116 日々のこと

名古屋の2日目は名鉄名古屋本線で本星崎へ向かいます。

一駅手前の本笠寺駅で謎の通過待ちを楽しんだあと、本星崎駅に到着しました。

事前に地図で確認したところ、駅の西側は区画整理されてなく、細い道が入り組んでいました。昔から人々の居住地であったのでしょう。迷わないように大きな道を選んで、まずは喚續神社へ向かいます。

と、歩きはじめてすぐにこちらが。

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いしじんじゃ、で良いのでしょうか。

お隣のお宅と密接しています。それでも神社が残っているのは、大切にされているのだと思います。

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御祭神は伊佐奈岐命だとか。

中におしゃもじが奉納されていますね。どういう関係があるのでしょ?

御神紋は錨かなと。違ったらすみません。

大昔は星崎あたりまで海だったそうなので、錨紋もあるのかもしれないと思いました。

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こちらの石の玉とおしゃもじはどうしたら?

よくわからないので何もしませんでした。

ここでも「石」は「隕石」なのでしょうか。

石神社から10分ほど歩いて、次は喚續神社に到着です。

いきなり拝殿からです。

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御祭神は天照大御神、ニニギ命、国常立命となっています。

伊勢の神宮とゆかりが深く、呼続神明社と言われた時代もあったとか。

近くでご挨拶させていただきましょう。

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格子戸と本殿のあいだに何かあるように感じます。空間がゆらゆらしています。

個人的な感想ですが、こちらは元々は国常立命ではないかと感じます。

お取り次ぎくださっていたのでしょう。いいえ、それは今も続いているのかもしれません。

さて次は星宮社へ向かいましょう。

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神社前の生活道路あたりに池があったようななかったような、そんな気がします。

ここが大昔、海に面した岬であったとは、見ただけではまったくわかりません。

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「星崎宮」とあります。

御祭神は天之香々背男命、国常立命となっています。

御本殿にごあいさつする前に、なんとなく石段下の左側を見に行きました。

すると奥の方からものすごく強い引力を感じたのです。

(なに?どこ?)

よく見てみると本殿の後ろに、小さなお社の屋根が見えました。

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直感でここの本体はあそこだと感じ、すぐに向かいました。

本殿の右手の方に鳥居と上に上がる階段があり、

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御本殿を見下ろすような真裏にそれはありました。

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上知我麻神社、下知我麻神社。

事前情報であるのは知ってたけど、本殿からもっと離れた山の中だと思っていました。

まさかこんなすぐ後ろにあるなんて、びっくりです。

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向かって右 上知我麻神社 オトヨ命

左 下知我麻神社 マシキトベ命、伊奈突智老翁

オトヨは尾張国造でマシキトベはその妻。伊奈突智老翁は当地に製塩を広めた人だそうです。

いつものように参拝する時には、どこそこから来ました〇〇です。とご挨拶します。

上知我麻はすんなりとご挨拶できたのですが、下知我麻では自分がどこから来たのかまったく出てこないのです。

それでも頑張って言おうとすると、

ミカワ!と勝手に出てくるのです。

あれ?おかしいなと3回トライしたけど、3回ともミカワ!になってしまいます。

どうやら「ワシは三河の者だ」と言いたいらしいです。

もしかしてイナツチノオジですか。そうですか、三河の方なんですね。

後で調べてみると昔から三河地方でも塩作りをしていました。というか三河のほうが盛んだったようです。塩土老翁とは別人だよと伝えたかったのでしょうか。わかりませんが。

もう一度本殿に戻って参拝しました。

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御神紋が星です。

ん?ミカボシは?

ここからは勝手なる空想ターンです。ご了承くださいませ。

昔むかし、流れ星が落ちてきましたとさ。

その欠片は木箱に収められ、お社に祀られて大切にされておりました。

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そのお社は喚續でも、今の星宮でもなく、うんと古い時代の星宮と名のつく以前のところです。

ある時、星の欠片をお護りしていた神職は大変焦っておりました。

もうすぐある者たちが星の欠片を奪いにやって来ます。

その者たちは欠片に人智を越えた力が宿ると信じていたのです。

いやいや、そうじゃなくて、とても珍しく貴重だからお祀りしてるんですよと言っても、聞く耳を持ちません。

その欠片を持つ人がすごい神力を持てるわけではないのです。

なぜならそれは、欠片ではなく、ホシの人たちに宿る力なのだから。

セオは短時間でとても遠くまで移動する。星を読む。ぴしゃりと言い当てる。

セオは不思議な目を持っている。明るいところで見ると目の虹彩がカーキ色っぽいオリーブグリーンなのだ。

彼らは静かな暮らしを望んでいるのです。ああ、どうしたものか。星の欠片になんの力もないと知れたら、おそらく次は・・・

(おわり)

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