とあるパラレル【お年寄りの暮らし】

240704 日々のこと

前回の続きです。ですが、同じパラレルとは限りません。

その日本では、民間の医療機関というものがなくなっていました。すべて新たな国が運営しています。

経営ではなくて運営。医療から経営や利益は完全に切り離されているようです。

なぜそうなったのか。高齢者の数がどんどん減って、医者や薬局・薬剤師が余るようになり、経営が難しくなっていきました。それでどうしたか。医学界は今より積極的に病人を作り始めました。

愚かなことです。国民は黙っていませんでした。代替医療を選択する人も増え、また過剰な医療行為を拒否する人々もどんどん増えていきました。

最終的に国民が数で勝りました。大病院の数は激減し、医師は精査され、国の認可を得た地域のクリニックは残りました。訪問診療必須です。

ちょっと脱線しますが、私と同年代ぐらいの人々は、今のお年寄りほど元気で長生きできないと思います。生まれた時から食べてきたものが違いますから。私達は毒を食らって育ちました。

さらにこの先、過剰な延命行為を選択する人は減少するでしょう。または選択したくとも経済的に無理でしょう。切り捨てられると予想します。

どこぞのインフルエンサーが放った「老害」という言葉が独り歩きして、50歳以上は全員老害だと言ってる若い人がいました。どの世代にも一定数、困った人はいるものではないでしょうか。

今の日本で、若い世代が色々と大変であることは理解してるつもりです。上の世代の大多数の人たちが自分の頭で考えることをやめ、言われるまま、流されるままやってきた結果が今の世の中です。

老いも若きも関係ない。みんな尊重し合いながら生きることができるはずです。どうか自分で調べ、自分の頭で考えることを諦めないでください。

はい、脱線おわり。戻ります。

人口が減ると誰も住む人がいない住居が増えます。

新たな土地の売買はもうできなくなってるので、空き家は新しい国に譲渡され、国は地域の住民のためにそれを使います。

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具体的には戸建てなら、お年寄り4,5人で暮らせるようにリフォームします。団地やマンションの1階部分も同じです。安全に不自由なく、自宅に近い暮らしができる設計です。

近くのヘルパーさんがしょっちゅう来ます。ヘルパーさんでない近所の人も気にかけます。必要最低限に医者もやってきます。老人の家族は老人を持て余し、病院に放り込まなくていいのです。

お年寄りたちはそれぞれ助け合いながら、一つ所で暮らします。できる範囲で自立し、いつも通りに暮らすことができます。

そして多くの場合病院ではなく、その家で亡くなります。死は不吉でしょうか。生まれたからには必ず亡くなります。お年寄りが亡くなるのは自然なことです。

日本の平均寿命は大きく下がりましたが、穏やかに満足に旅立つ人は増えたそうです。

ちなみに子供や若者の教育費は無料。興味のあることを集中的に学べます。割の良い就職のための学校選びとか、もはや遠い過去。誰の話題にも上りません。そもそも就職って何?という感じです。

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