出雲旅3日目は一畑電車から始まります。
わっくわくの〜わっくわく〜
電鉄出雲市駅はあんまり変わってませんでした。
『乗務員室』のフォントがレトロで良いですね。
今日も朝の通勤通学の時間帯を避けての移動です。
はじめはそこそこの乗客数でしたが、大半の方が川跡で降りられました。大社線に乗り換えて出雲大社へ向かわれるのかもしれません。その後は終点まで少人数のままでした。
朝から暑いほどの良いお天気です。車窓から築地松や宍道湖の写真を撮ろうとしたら、ゴリッゴリの逆光なのです。私のスマホカメラではちょっと無理かも。
でも撮る。築地松のある風景。松食い虫の影響で近年は松以外の樹木も使われるそうです。
その向こうには住居が… ちょっと待って
なにこれ?
【旅の思い出に、一畑電車ご乗車記念に 硬券入場券をどうぞ!!】しまねっこ
ブログの画像を編集してて気づきました。欲しかったな。ハァ、、、
一畑口でスイッチバックします(最後尾を先頭にして折り返す)。運転士さんはホームを歩いて反対側の運転席へ向かいます。
やけに情報量の多い一角↓
ここからしばらく宍道湖の縁に沿うように走ります。
湖面に太陽の道がキラキラと輝いていました。
心も凪になる風景です。
この先に昔、日本一長い駅名としてちょっと有名だった駅があるのです。
『ルイス・C・ティファニー庭園美術館前』駅だったかな?
美しい宝物がぎっしり詰まった、実に素晴らしい美術館でした。ステンドグラスのランプや窓ガラス、アクセサリー類。ルイスの作品だけではなく、他のアールヌーボー時代の作品も展示されていました。ドーム兄弟のランプとか。アールヌーボーで合ってます?
きらびやかな大作がひしめく中、一番のお気に入りは蜻蛉モチーフのティースクリーンでした。単行本ほどの大きさのエナメル作品を、黄楊の枠におさめたものです。省胎七宝だったと思います。繊細で美しい、夢のように素敵な芸術品でした。
ほんの数年で美術館はなくなってしまいました。あの宝物たちは今どこにあるのでしょう。
駅名が変更されてからは、この駅で降りることはありませんでした。
終点の松江しんじ湖温泉駅から神魂神社まではバスで向かいます。
神社最寄りバス停からは徒歩です。
田園風景の中を、とほとほ…とほとほとほ…
着きました。
こちらは二の鳥居だとか。
歴史を感じる石段が続きます。
石段の途中に苔むした手水舎がありました。
この先、分かれ道です。
一段一段の高さがある、やや険しい石段か
なだらかな坂道のどちらを行きますか?
運動不足で短足の民は、無謀にも石段を選びました。
かなりしんどい。途中で一度休憩が必要でした。
やっとこさ、境内まで上がってみると、あれ?
んん?
何か、、、 層が厚いなぁと感じました。
社殿は圧倒的に古く、当時のまま大切に守ってこられたことが窺えます。
写真は引きで撮る。ここでのお約束のようです。
実際にはぜんぜん違うのですけど、松尾大社にいるような錯覚を覚えました。
一瞬クラッとするぐらい、雰囲気が被ります。
ちょっと立て直して、境内をまわってみます。
主祭神がイザナミノオオカミなのに、同行の婦人会の方はノーリアクションです。
先ほど立て直したつもりでしたが、ちゃんとできてなかったのかもしれません。
下の石碑は自分で写したのか、これが何なのか、記憶が曖昧です。
文字が刻まれているけど読むことはできませんでした。
こちらはどういった石碑なのでしょう?
反省です。もっと気をつけなければいけません。
飾りを付けています。
こちらも飾ってみました。
ここからは私の妄想のお話です。
この重なり合ったエネルギーの層は何かな?と思っていると、ある言葉が出てきました。その言葉はここでは書きませんが、大昔は日本中どこでも、止むに止まれぬ事情で行われていたようです。
多くの場合、土地が更新され、住む人が変わり、時とともに自然に消えていくはずのエネルギーだと思います。ある意味、それらが続いてきたことはすごいことです。守り続けてきた人々の想いが掛けられているのですから。頭が下がります。
ああ、この辺りはお墓なのかもしれない。そう感じました。昔の大きな屋敷は、家の近くに先祖代々のお墓がありました。ならば、他人が無遠慮に踏み荒らしてはいけない。
また高い石段をゆっくりと下りて、二の鳥居まで戻っていました。
ふと見ると鳥居の手前の、小さなお社の横に道がついています。階段になっていて、たぶん上には何かしらのお社があるのでしょう。
行こうか少し迷っていると、『そこは行かない』と見えない婦人会の方が言います。ああ、そうなのね、と行くのはやめました。
後でそこは何なのか調べてみると、秋葉社だということでした。火と火防の神です。なるほど、だから少し離れているのかな、と。
神話では、イザナミさまは火の神カグツチの出産が元で亡くなったことになっていますが、そうではないと思います。だけど火の災いで亡くなられたのかも。いいえ、ここだけに限定して、それはイザナミではなく幸姫のような気さえしてきます。妄想ですよ。
暑すぎる秋に体力を消耗しすぎて、今回の出雲旅はここで終了です。
次回は旅のまとめを書きたいと思います。
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