伊勢に行ったのは9月の中頃でした。
1日目は雨模様。2日目は真夏と大差ない暑さで、朝の段階で体力ゲージは5ぐらいでした(5/100)
2日目に伊勢古市参宮街道資料館へ行くつもりで、できたら街道を少し歩きたいなと思っていたけど、歩くのは無理。暑すぎました。
外宮周辺に泊まったんですけど、前夜めずらしく眠れなかったのと、夕食に変なものを食べてしまったので、体力が回復しなかったのもありました。
2日目の朝は、朝ごはんを求めさすらうところから始まりました。ホテルの朝食って私には多すぎるんです。
路線バスで伊勢市駅前からミタス伊勢へ
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元町珈琲で朝ごはん
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おいしい。落ち着く
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同じ敷地内の「あかのれん」の開店を待つ
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開店と同時に突入。忘れてきた対冷房カーディガンを5分で購入
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逃してはならないバスに間に合った。ハァハァ
そのバスは古市資料館まで参宮街道を通っていくバスでした。たまたま直通のバスがあってラッキーでした。
バスは空いていて、観光客より地元の人が多いかなといった感じ。
地図で見るだけではわからないけど、古市街道は意外とアップダウンがあります。近鉄の線路と結構な高低差で交差していました。近鉄を見下ろす位置関係です。
昔はちょっとした峠越え感覚だったのではないでしょうか。
現在は普通のお家が軒を連ね、当時の面影はほぼありません。ですが間口の狭い軒の並びに、賑わった街道の名残を感じました。
昔の人はこの道を通り、何日もかけてお伊勢参りしたんですね。すごい元気じゃないですか。私はとても歩けません。駕籠でも馬でも多分無理。
さて、中之町バス停で降りて少し歩くと
筒型ポスト発見。驚いたことにこのポスト、現役でした。集荷時間が表記されてました。
後ろが一般のお家でしたので、写らないように遠景はありませんが、おわかりいただけるでしょうか。
お家の角にめり込んでいます。昔からここにあったから、でしょうか???
すぐに伊勢古市参宮街道資料館に到着しました。
館内は写真撮影可でしたが、写真はありません。少々熱中症気味で(歩いてもないのに)、館内も常温でしたので意識が飛びそうでした。
数枚は撮ったものの、見事にブレッブレでとても見れたもんじゃなかったです。
当時のきれいどころのモノクロ写真や、妓楼や旅館で使われていた調度品・食器類など展示されていました。驚いたのは妓楼の規模です。想像以上に大きくて凝った造りでした。
また古市界隈の発展のため、お坊様が尽力なさったのだとか。たぶん妓楼も含めてでしょう。なんていうか、今じゃちょっと考えられないです。
お杉お玉の写真があってビックリ!何代目かのお杉お玉さんでしょうけど、日本昔話みたいに思ってたので驚きました。
芝居小屋、旅館、妓楼と多数の娼妓さんたち、飲食店などで賑わった古市も、新道ができてからは衰退の色を増していったようです。その後、妓楼は旅館や貸衣装業に商い替えをして頑張りますが、やがて一軒また一軒となくなっていきました。とどめは空襲での被害でした。
そんな中、当時の建物で現役旅館として営業してらっしゃるのが、麻吉旅館さんです。
旅館の前の道を奥へ進むと、街道に出ます。
傾斜のある場所に複雑に建築されています。
中はどうなってるんでしょう。
風情があります。
京都の島原や五条楽園とはまた違った雰囲気です。
メンテナンス大変やろなぁ、と思いました。
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